Vol.44 ネットからリアルで輝くために
「よろしくおねがいします」
交し合う、名刺と心。
私はネットのオフ会に、初めて出席した。本名をあかしあうわけでもなく、だけど初めて会ったとは思えないほど久しぶりに会う友人のように、すぐに話が盛り上がるオフ会。
手作りの名刺を渡しながら、自己紹介をしていると・・・。
「君が香織さん?」
後ろで私の名前を呼ぶ声がした。振り向くと、そこにはカジュアルな格好をした、でも、大人の空気を感じさせてくれる一人の男性が立っていた。
「え・・・っと・・・」
「僕は、こういうものです」
笑顔で差し出してくれた、名刺。
そこに書かれていた名前は、このオフ会のサイトの掲示板で、いつも私と激しい討論を繰り広げている、彼だった。
「あっ・・・」
頬が赤くなる私。いつも私の心を刺激してくれる掲示板の書き込みが大好きだった。討論をしているけれど、自分の知らない考えが発見できていつも新鮮に感じていた。そんな彼が今、私の目の前に立っている。
掲示板とは違い、穏やかな口調の彼はとても紳士的だった。
「お会いできて、光栄です」
笑顔で握手を求める彼。たじろぎながらも、手を差し出す私。
ようこそ、恋愛病院『ラブホスピタル』へ!片瀬です。いまさらながらですが、ちょっとだけご報告があります。
実は、4月に私のベビーを出産しました。
今私の横で、私と旦那の愛娘がスヤスヤ気持ちよさそうに寝ています。・・・・夜中に大暴れするために(笑)。
アナタは、ネットをしていて・・・「いろんな場所で出くわすようになった!」という人いませんか?もしかして、アナタがたくさんの場所に参加しているかもしれませんね。
私は、ネットの世界で活動をさせていただくようになって6年ほどになります。だけど露出するようになったのは、ここ3年ほど前からです。私のセミナーでは、多くのみなさまと名刺を交換しました。ネットで知り合った方のセミナーでも、司会をさせていただいたり、まさにオフ会ということで飲み会があるので・・・と参加させていただいたこともあります。
このようなネットの世界で知り合った方々がいる空間に行き、名刺を渡すと、書かれてある名前を見て口々に、こう言われます。
「えっ…片瀬さんなんですか?!イメージと全然違います!!」
ネットから配信される、自分の変わりになる・・・まさに分身の存在。それが【文字】です。私が配信する文字から、人は“私”という存在を作り上げる。実際の私に会った時に…その人の中にあった【片瀬 萩乃】は途端に変化してしまうんです。
それって・・・悪いことでしょうか?
人は、分岐点に立った時や、新しい何かに遭遇した時・・・変化を嫌う。今の現状に満足しているわけじゃないのに・・・ね(笑)。
上に昇る可能性よりも、下に落ちる苦しみが怖くなる。私はネットの世界でも・・・それほど有名ではないですが、昔は今以上に知らない人が多かった。その分、ネットでの私を知っている人に会うことが、本当に怖かった。
でも、私を知っている人が抱く、片瀬 萩乃と言ったら・・・ショッキングピンクのスーツなんかバシッと着ちゃって、さらには踏み踏み用のヒールのほそ~いパンプスなんて履いたり・・・(笑)。そして、バシバシ言うもんだから、目のつり上がった、豪腕なイメージ。まさに、近づきにくいオーラを持っている。
・・・と、お会いした方には、こんな面白いイメージをもたれていました(笑)
だけど・・・実際の私は、タラタラ~っとした口調で、どちらかと言えば、みなさんのイメージとは逆なんです。
でも、お会いした人が、こんなことを言ってくれました。
「イメージとは違うけど、良い裏切りをしてくれますね!やっぱりアナタは片瀬 萩乃さんです。オーラが出ていますもん」
これを言われた時は、本当に嬉しかったです。イメージじゃないんだなと思いました。
人は最初に見るのは、第一印象である【容姿】だけど、ネットを通して、リアルな自分に会う時はもう【第一印象】は通過しているのです。
ネットからリアルな空間へ飛び出そうと思っているけど、なかなか踏込めないなぁって思っているアナタ。
メールの中での自分が崩れることを恐れているアナタ。
もう、初めの一歩には進んでいるんですよ。
【アナタはもう、次のステップに入っている】
見た目は、どうすることもできない(整形は抜きにして)。だけど、自分をしっかり持っていれば、どんなにイメージとは違っても
【アナタはアナタ】
そう映るものです。
もちろん、いろんな出会いがあり『容姿』でイメージが崩れてしまい、さめられてしまったという経験がある人もいると思います。そのときは、その人は『容姿』を重視してネットをしていたということ。気にする必要はありません。すべての人が、そうだというわけではないのです。
「えー!片瀬さんって、もっとキツイ方かと・・・」
なんて言われてたんです(笑)
どんなにイメージが先行しても、リアルな・・・今立っている自分が、まぎれもない自分。
「ネットを飛び出して、どうも上手くいかないなぁ」
そう思う人は、ネットの自分とリアルな自分をかけ離れた存在と思い込んでしまっているからじゃないかな。
片瀬萩乃は、どんな姿でも・・・片瀬萩乃です。イケメンを見ると、ホィホィ着いて行っちゃうねーちゃんです(笑)・・・もう、ねーちゃんと言えない年齢ですが。
でも、片瀬萩乃は、どんな時も・・・どんな姿でも【片瀬 萩乃】なんですね。イメージを壊せるくらいの、自分がもつオーラがあれば、どんな人だって・・・アナタだと解る。
これは、あたし自身がセミナーなどで実感した出来事です。
ネットのアナタも、リアルなアナタも・・・紛れもなく、アナタなんですよ☆
作者: 綾小路 さゆり
出版社/メーカー: 青春出版社
価格: ¥1,323 (税込)
お局さまは、やっぱり見ているところが違う!そう思わせてくれる一冊でした。
今まで女性が「優しい男性がタイプ」と言っていても、男性が理解している「優しい男」と女性が望む「優しい男」のズレが解るだけではなく、男性が思う長所も女性からすれば「それって、○○なだけじゃん!」と突っ込まれる材料に過ぎないことも・・・。
男性が読んで欲しいのはもちろん、女性が読んでも「そうそう!」と納得の一冊です!
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