Vol.49 イベントを二人で楽しむ方法
付き合って10年。お互い、もういい年と言われる年齢になっていた。結婚願望が特別強いわけではなかったけれど、そろそろ結婚を意識する年齢にもなってきたし、これからも彼とずっと一緒にいたいと思う分・・・最近は少し、結婚を心の中で望むようになっていた。
だけど、10年間一度も“結婚”を意識させたことがなかった分、なかなか自分から『そろそろ結婚のこと考えて欲しい』なんていうことは言えないわけで・・・。
そんなことを考えていた、ある日の夕方。彼から一通のメールが入った。
『今日、ドライブでも行かないか?』
6年も経つと、こんな唐突な誘いなんて滅多にないのが現状。私は、その突然の誘いに意味もない期待感を持ってしまった。すぐに返事を返すと、夜、彼が私の家に迎えに来てくれた。
「どうしたの?めずらしいよね!」
「今日、七夕だろ?」
「・・・そっか。そう言えば、七夕だね(笑)」
「天気も良いから、天の川でも見に行こうと思ってね」
「え~!(笑)なにそれー!子どもみたいなこと言って(笑)」
付き合い始めのころ、七夕の日になると、なぜかデートをしていたことを思い出した。
天気が悪くても、近くの山へ行き夜空を見上げていた。少しだけロマンチックな時間を過ごしていた。
そんな時間も今では・・・そう思っていた分、たくさんの想いが私の中でもこみ上げてくる。
「わあ、人いっぱいだね」
「そうだな~。七夕でこんなに晴天だったのって久しぶりだったからな」
その場所は、ちょっとしたデートスポットになっている山。たくさんのカップルたちが、夜景を見に訪れていた。私たちも、その中に紛れ夜空の星を眺めていた。
私の期待する話は何もないまま・・・。
「星がたくさん・・・きれいだね~」
「普段、見られないもんな」
そう言って星を見上げていると、私の視界にひとつの光が走った。
流れ星だった。
「えっ…」
「どうした?」
「いま、流れ星・・・見た?」
「いや、見てないけど」
七夕の日に流れ星。なんだかそれだけで、すごく素敵な一日のような気がしたので、結婚のことを急かすのが、少しバカバカしくなってきた。
「さっ、そろそろ帰るか」
「うん」
私は、流れ星を見た場所を見上げ、心の中で願い事をした。
(今までと変わらず、隣に彼がい続けてくれますように・・・)
車に乗り込み、私の家の前に着いたとき
「俺たちも付き合って10年なんだよな」
「そうだね~」
「一緒に・・・なってくれないか」
星への願いは、大きな幸せを運んできてくれた。
ようこそ!恋愛病院『ラブホスピタル』へ!片瀬です。
娘の足癖の悪さには、夫婦そろってお手上げ状態の毎日です。私のお腹を蹴るのはもちろんのこと、旦那がお風呂に入れてあげていると、その足で、旦那のアソコの毛をむぎっとつかんだり、乳首をつまんだりと、とても0歳児とは思えません。
そんなこんなで、楽しんで育児をさせてもらっています(笑)。
さて、七夕まであと少しですね。・・みなさん。七夕って結構スルーしていませんか?
クリスマス、誕生日、二人だけの記念日etc・・・。いろいろありますが、七夕はかなりの確率でスルーされています。
でも、考えてみてください。恋愛をしている二人にとって、七夕ってとっても素敵な日だと思うのです。
私自身、以前利用させていただいていたブログで、七夕を盛り上げたくて「七夕代行します!」と言って、本当にたくさんの方の願い事を短冊に書き、それを七夕の日に飾ったことがあります。そして嬉しいことに、その短冊の願いが続々かなって、多くの方から「願いが叶いました!」という連絡をいただきました。
もちろん、私が願い事を書いたから叶ったのではなく、その方の努力以外の何ものでもないのですが、その願いの実現に自分自身が参加できたことが、とても嬉しかったのです。
七夕を最大限に利用して、素敵な時間を過ごすことが出来れば、二人の距離は、とても縮まると私はいつも思っています。ですから、七夕を私は今でも大切に過ごしています。
七夕の日、ちょっとだけ素敵に過ごしてみませんか?そしてその過ごし方を次回、お話したいと思います!
作者: さかい としなり,mieletre
出版社/メーカー: 音巴廊
価格: ¥1,260 (税込)
数年前、偶然見つけた本です。七夕が昔から好きだったので、七夕の本を見つけたことが嬉しくて、すぐに手に取りました。読んでみると、とても深く考えさせられる本でした。
小さな女の子が起こす、生きるという奇跡をぜひ感じて欲しい一冊です。
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